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ツーリングレポート

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碧空のビーナスライン

06'5/20(土)〜5/21(日)
総走行距離 約700km

参加車両
CBR1100XX, W650, YZFR-1, BANDIT250, volty

 渡豪を前にして、今年最後のツーリングとなるであろうビーナスラインリベンジ。
最悪な天気予報を恨みつつ、その日を迎えてみれば最高の旅となった。
海を 割ったモーゼのごとく、雨雲を割り快調に白樺湖まで。
翌日は遥か彼方の銀嶺を眺めながら、念願だったビーナスライン走破を果たしたのであった。

5月20日(土)

4:30起床。
ネットで雨雲の状況予報を見てみると・・・、
千葉から長野方面まで途切れることなく雨雲に覆われていた。
やれやれ、ただの移動日になりそうだな・・・とモチベーション下がり気味。
しかし、外に出てみると分厚い雨雲から青空が見えていた。
ほんの少しの期待を抱きつつ、暖気もそこそこにGSへ。


GSでガスを満タンにし、5:34出発。
湾岸から一路、東名御殿場ICに向かう。
渋滞もなく、快調に高速を飛ばしていると、小田原付近で大きな虹を発見!
おもわずカメラを取り出し撮影するも、うまく撮れず・・・

そうそう、今回のツーリングから新しいカメラが一つ加わったのだ。
今までの愛機はFUJIFILMのFinePix F710。

F710

知る人ぞ知る、スーパーCCDハニカムWSR を搭載した豊かな階調表現がウリ。
ちょっとしたマニュアル機能もあり、色んな撮り方が楽しめる。
惜しまれつつ生産終了になったが、唯一のSRハニカムを擁している稀有な機種、
そして 廉価版一眼レフとして、その人気は未だに根強い。

そして、今回から加わった愛機がこれ、OLYMPUS μ720SWである。

μ720SW

他のスタイリッシュデジカメとさして変わらない外観のくせに、
水中3m防水、防塵性、加えて1.5m耐衝撃構造とアウトドアには嬉しい機能が満載。
710万画素CCDと解像度も文句なし。
オレはこいつに一目惚れし、散々悩んだ挙句購入。
確かに、PENTAXからも防水カメラが出ているが、決め手はその秀逸なデザインと、
そのデザインにに見合わぬ高機能ぶり。
出来ればハワイ行く前に欲しかった〜(ToT)

さて、話をもとに戻して・・・

時間通り、7時前にはに御殿場ICに到着。
しっかし、すっごい霧。そして雨。

御殿場

普通だったら撮ろうとも考えないシチュエーションでも、気軽に取り出してパチリと撮れる。
μ720SWは大したカメラだ。

ここで従弟の亮太と待ち合わせし、中央道初狩PAまで先導。
のはずだったが、現れた従弟の間抜けな装備に愕然ときた。
雨だっつうのにカッパの上にリュックを普通にしょってるだけ。
「防水対策してるよね?」
おそるおそる聞いてみたら、予想していた答えが・・・
「えっ?してないけど」
「リュックの中の荷物、ビニールとかに入れてないの?」
「入れてないけど大丈夫だよ」



オレは従弟をバイクから降ろし、そばのバス停の待合室で従弟のリュックを開帳。
着替えがそのまま入っており、すでに濡れかけ・・・
しかもi-podに対する防水対策も皆無に等しい。
「携帯は?」
「カッパのポッケだから大丈夫だよ」
「バ〜カ。濡れるよ。ほらさっさと出しな。」
仕方なく着替えを全てオレの防水シールバックに入れ、i-pod、携帯、財布を含む小物はタンクバックに。
かくして従弟のリュックの中は濡れても大丈夫なモノだけに。
そんなこんなで出発予定時間を大幅にオーバーし、7:20に御殿場発。

視界をさえぎっていた深い霧も東富士五湖道路に差し掛かる頃には晴れてきた。
そして料金所ではごらんの通り、雄大な?富士山がその姿を現していた。

富士山
ちょっと霞んで見えるのはカメラのレンズについた水滴です・・・。
そして手前に移っているのがスカスカのザックを背負う従弟。

100km/hで走っても満足に付いてこない従弟をひっぱりつつ、
皆との待ち合わせ場所である中央道初狩PAを目指す。

約束の時間より遅れる事10数分、8:15頃初狩PA着。
すでに他のメンバーは集まっていて、初対面の人同士の挨拶を済ます。



立川さんと、その従弟、正道クン。
そしてW650乗りの叔父を含めた計5人が今回のツーリングメンバー。

他に4人声をかけたが、3人は都合が合わず今回は来れなかった。
最後の一人は、不本意な事故により腕を負傷、今回は涙を飲んで欠席。
こんな感じである。

ハンググライダーで着陸に失敗したそうな・・・。
亮太いわく「リストカットでもしたの?」と(笑)

ハンググライダー

ちなみにこれが事故前に撮ったと思われる写真である。
高度にして約150〜200m。
いつかオレも挑戦してみたいものである。

さて話を戻し、初狩PAでカッパを脱ぎ、今回のルートを決める。
実は、初日はほぼ雨だろうと見ていたので、単なる移動日としか考えておらず、ルーティングもしてなかった。
しかし、空には青空も見えているし、雨が降りそうな気配もない。

とりあえず、前回通ったルートを辿ることにし、須玉ICで降りる事に。
いつものようにオレを先頭に走り始めるが、ちょっとでもアクセルをひねると、後続がついてこない・・・。
まぁ、バイク免許取り立てだし、250ccだからね・・・。
80km/h前後で走行車線をのんびりと走った。
まぁ、オレも今回は人のバイク借りてるし、今回はのんびり走ろう・・・と決めたのであった。

9:10頃、須玉ICに着き、ガス給油。

須玉IC

日差しからも見て分かるように雨が降る気配まったくなし。
県道619・605を通ってゆっくりと行こうとしたのだが、
分岐を間違え、R141に戻ってしまったので仕方なくそのまま北上。
JR最高地点の野辺山峠を素通りし(正確には素通りしてしまった)、
松原湖で県道127に折れる。
10:20。
ちょっと行った所のデイリーで休憩。
小腹が空いたので店内を物色するが、品揃えが乏しく、アイスで我慢。

松原湖

立川さん、正道クンはカップ麺を食す。

県道480からR299に入り、麦草峠を目指す。
麦草峠までの道は、相変わらず路面補修材のコールタールがにょろにょろっと何本もの線を引いている。
前回前輪が滑った記憶がよみがえり、あまり攻めないようにしてたんだけど、
「だいじょぶなんじゃ?」って思い、調子に乗って攻めてたら・・・、
きました。
一瞬ずりっ、て。
反射的に足を出したけど、マジビビりました。
「やっぱりダメか・・・」
その後は大人しくミミズを避けながらのろりのろりと高度を稼いでいった。
まぁ、バイク初心者にとってはちょうどいいペースだったんじゃないかな。

11:00、麦草峠着。

麦草峠

国道で2番目に標高が高い峠。2127mである。
雨の予報に関わらず、高所でこの空模様(笑)。

昼飯にはまだちと時間が早いので、麦草ヒュッテを素通り、思い出深いあの事故現場を通り過ぎた。

ゆるやかな下り坂のカーブにあったあのガードレールは3年経った今もへこんだままでした。
いやぁ、オレだけのシルシが日本で2番目に高い国道に残っている、っていうのもなんかいいもんだね(笑)。

事故現場
事故の詳細はこちらまで♪

そしてこのちょっと先にある日向木場展望台に11:15着。

日向木場展望台

この日初めて遠くに銀嶺を見た。
しかも、案内板の通りに景色が拝めるところが感動もの。
この後の行程で何度も目にする事になったアルプスだが、ここまで天気がいいとはツイてるね〜。

そして、12時頃、蓼科高原横谷渓谷にて昼食。
予想に反して結構うまい飯にありつけた。

ランチ

出発を1時にし、 約1時間の休憩を取る。
カッパを乾かしたりしてのんびりと過ごす。

この間、亮太のボルティに試乗したが、どうもハンドルに違和感を感じる。
コーナーであけるとハンドルが少し起き上がるのだ。
微妙にフォークが曲がってそうな・・・
そんな話をする傍らで不安になる持ち主。
叔父はあまり感じなかったらしい。

ちなみに昼飯中にテレビで流れてた天気予報によると、
「大気は不安定」と。

13時に出発、R152を迂回し、すずらん峠を通るルートで白樺湖を目指す。
と、すずらん峠付近で遠雷が聞こえた。
ちょうど展望台があったので止まり、写真を撮ってると雷と共に怪しげな雨雲が。
雨もポツンと降ってきた。

すずらん峠

そろそろ来るな・・・と思いつつ、宿へ急ぐ。

白樺湖湖畔に着くが、宿がたくさんありすぎて分からない(あたりまえ)。
適当にしか場所を把握してなかったのが仇となった。
それをあざ笑うかのように雨脚が強くなってきた。
記憶を頼りにそれらしい方向へ向かう。
と、とうとう本降りに。ちかくに土産屋があったのでそこの軒下に緊急避難し、宿の在り処を尋ねる。
と、すぐ目の前だった。
バイクにまたがり、本降りの雨の中を宿まで急ぐ。
入り口近くに停め、荷物を降ろした時にはすでに土砂降り。

間一髪の滑り込みセーフでそんなに濡れずに済んだ。
カッパを着て濡れないようにして、土砂降りの中バイクをきちんと停め、施錠。

宿到着

慌しくも、チェックインタイムより1時間も前の14:00にパイプのけむりに到着。

部屋の用意が出来たとの事で、30分早く入室。
酒を購入し、飲み始める。
酒が入ってバイク談義になり、正道クンがあれこれと専門用語を繰り出すが、
亮太は「トルクって何?」「クランクって?」「何言ってるかわかんないんだけど・・・」

夕方ごろには通り雨も過ぎ去り、元の穏やかな天気に。

酒が少し入ったところで風呂へ。
まだ宿泊客も少なく、貸しきり状態。

循環ろ過式ではあるが、天然温泉の露天風呂もある。
ここで活躍したのがμ720SW。

露天風呂

「カメラ壊れるよ〜」という他人の心配をよそに、水しぶきを気にせず撮れるのが嬉しい。
露天風呂好きにも嬉しいカメラである。
が、さすがに高温の湯への水没は避けるべきだ。
温度差で内部が結露する可能性大だし。


露天風呂からの眺望は・・・と言うと、空しか見えない。

後ろの垣根がなければ白樺湖がドーンと見えるのだが、残念。

ゆっくりお風呂につかり、18:00から夕食。

この日は朝も早かったので20時頃には皆ベッドに潜り込んでました。

5月21日(日)

4:30起床。
外はすでに白んでいる。
東雲という感じだろうか。
ホントは軽く走りに行く予定だったが、2台のカメラを片手にスリッパのまま散歩に。

F710はマニュアル機能があるから同じ風景でも色んな感じの写真が撮れて楽しい。
対してμ720SWはただ撮るだけ、といった感じだ。
液晶画面もF710のほうが画素が細かく、撮った写真の確認がしやすいのだが、
μ720SWはうまく撮れてるのか撮れてないのか確認しづらい。

東雲

ちょうど稜線から太陽が姿を出す前。

約30分位散歩した後、部屋に戻って二度寝(笑)。

7:00頃起こされた時にはすでに日が高く登ってた。

白樺湖

手前に広がるのが白樺湖。

7:30、朝食。
朝食後、風呂に入って、身支度。

9時過ぎにチェックアウト。
近くのGSでガスを満タンにし、ビーナスラインを満喫しに。

大門峠から霧ケ峰へ。

霧ケ峰

車山高原近く。

しょっぱなから絶景である。

走り出してまだ数十分と経ってないが、あまりの景色のよさに立ち寄る。

W650YZFR-1CBR1100XXBANDITvolty

ここで一台ずつ記念撮影。

続く霧ケ峰も地名に相応しくない見事な晴れっぷり。

ビーナス

気持ちのいい高原道路をまったりと走りながら和田峠〜扉峠へと向かい、ここで一旦ビーナスラインを降りる。

和田峠

扉峠にて
ここのソフトクリームは中々美味。

扉峠から県道67号を下り、一路松本市街地方面へ。
が、この道とんでもない曲者だった。
前日の雨のせいかもしれないが、あちこちに落石、枯枝、枯葉など障害物がたくさん。
でも山奥っぷりは今回の行程中ナンバーワン!
クラッチ&レバー操作に疲れて一息入れた所で写真を撮った。

扉

悪路っぷりが分かるだろう。
ん?
良く見ると・・・?
問題の部分を拡大してみると・・・

ミラー折れちゃった

立川さんが何か手にしてる・・・?
これはミラー?
これが今回起こったアクシデントであった。
坂道にバイクを止めたのだが、サイドスタンドの倒し方が甘く、転倒。
ガードレールに左ミラーが当たり、ポキッと・・・(^^;)
ま、ボルト部分がキレイに折れただけなので修理は簡単そうで何より。

扉2

事件が起こった山奥。

気を取り直して、悪路を延々と下り続け、ついにまともな道に。

松本

遠くにアルプスを望み、松本市街地へと下っていく。
いいね〜。こういう景色。

惣社のセブンで休憩。

そして美ヶ原林道を使い、ビーナスラインへと登り返したのだ。
亮太曰く「なんでそんな意味のない事するの?」
だが、 「ツーリングは走ることに意味があるんだ」と納得させる。

続く美ヶ原林道〜武石峠〜美ヶ原高原間の道もこれまた曲者だった。

なんせ、山1個と半分登って下って登り返したのだ。

しかし、苦労の後には喜びが待ち受けているもの。
それがこれだった。

峠

突如開けた視界から見えるのは今回のツーリングでも最高の眺望。
この景色こそライダー冥利に尽きる、ってもんだ。
遥か下界を見下ろし、遠くに目をやれば、銀嶺がうっすらと浮かび上がる。
ちなみに上の写真はトップでも使ったが、今ツーリング中一番のお気に入りショットでもある。

峠3

あまりにも素晴らしい景色の中、感動のあまり足を滑らせ、谷底に落ちていく・・・ってんなアホな。

峠3

この写真もうまく撮れてるな〜。
あまりにもうまく撮れているので引き伸ばして叔父に贈呈決定。

峠2

絶景との別れを惜しみつつ、美ヶ原高原へと出発。

12:50、予定より約1時間遅れで美ヶ原高原着。
ドライブインで昼食を取り、外で日向ぼっこ&休憩

日向ぼっこ

14:00に美ヶ原を出発。
ビーナスラインを霧ケ峰まで折り返す。

ビーナス

走りながら後ろをパシャリ

工事中

行きに通った扉峠、和田峠を過ぎ、30分もしないうちに霧ケ峰へ。
軽い休憩を取りながらビーナスラインの余韻に浸る。
ここからはR40を下り、諏訪ICへ向かうのみ。

霧ケ峰

さらば、ビーナスライン!また訪れるその日まで・・・

諏訪ICへ向かって山を降り、給油して高速に乗る。

高速

行きはペース配分に疲れたので、亮太を先に行かせる。
だが、スロー過ぎて居眠りを何回かこいた(笑)。

初狩PAで休憩、大月JCTで亮太とお別れ。

ここからは延々と続く17km3時間(車)の渋滞をすり抜け。
双葉SAと石川PAで休憩し、調布ICで正道クンとお別れ。

その後はペースを少し上げ、首都高を通り、それぞれの家路に着く。

今回のツーリングは本当にいい天気に恵まれ、念願のビーナスラインリベンジを果たした。

ビーナスライン周辺しか走ってないし、ペースもゆったりだったので思う存分景色を堪能できた。
正直言って、帰りの高速移動が一番疲れた(^^;)

またビーナスラインに行った時も是非晴れて欲しい。
その時には是非とも泊まりたい所がある。
それがここ、王ヶ頭ホテルだ。

王ヶ頭ホテル

やばいだろ?この景色は。
美ヶ原の最高峰、標高2034mの王ヶ頭に建ち、
自然環境保護の為、ホテルへのアクセスはマイカーの乗り入れ禁止。
徒歩か無料送迎バスのみ。

やべぇ。絶対行ってみたい。

という訳で今回のツーリングレポートは終わり!

お疲れ様でした!!


 

 

 


May the adventure be full of wonder and grace!!