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ツーリングレポート

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雪見露天風呂 in 万座温泉

08'5/10(土)〜5/11(日)
総走行距離 約640km

参加車両
CB1000SF, XV1900S, CBR1100XX

 気づけば約2年ぶりのツーリング
前回と同じく、最悪な天気予報。
最初は5人で行く予定が、仕事で1人不参加、日帰り予定で参加の人も天候不順の為不参加に。
3人で寂しく久々のツーリングへ。

5月10日(土)

4:00起床。
外をおそるおそる覗くと雨は降っていないものの、どんよりとした厚い雲が頭上に。
ネットで雨雲の状況予報を見てみると・・・、
西日本から関東にかけて雨雲に覆われていた。
やれやれ、また雨中行軍か、とローテンション。

先日購入しておいたマイクロロンをエンジンに注入し、待ち合わせ場所の蓮田SAへ。
蓮田SAまではカッパなしで踏ん張れたが、休憩してると本降りに。
「はいはい・・・」と防水装備を整え、ルートを再確認。
計画通り、金精峠を越えて早めに宿に入ることに。
雨が止んだり降ったりする中、清滝ICまで高速を使う。

8:00清滝IC通過。
いろは坂を登り、中禅寺湖を通過して戦場ヶ原で休憩。もう寒くて限界。お茶を飲み体を暖める。

戦場ヶ原

まぁ、記念にって事で写真を撮ったが、どれだけ最悪な天気か分かるだろう。

ここで防水グローブから予備の防寒・防水グローブに格上げ。こいつは今回役に立った。
戦場ヶ原を後にし、湯の湖をかすめ金精峠へ。
高度を稼げば稼ぐほど気温は下がり、残雪もちらほら。

んっ!?

異変に気づき、金精トンネル手前でバイクを止める。

金精峠

なんと雪がちらついているのである!
気温は2.9℃。 トンネルを抜けると雪・雨も一時的に止んでいたのでペースをあげる。
が、待ち受けていたのは視界を遮る霧。
10:00、丸沼高原で暖をとりながら休憩。

丸沼高原
沼田へ向け坂を下るにつれ、寒さも和らぎ、雨も殆ど降っていない状況に。
そこで尾瀬方面を迂回し沼田へ出る事に。

しかし、鳩待峠との分岐で通行止めに出くわす。

尾瀬戸倉

Uターン

えー?聞いてないよー。
迂回を提案したブラックバード乗りに非難が集中(笑)

もと来た道を戻り、沼田へ。
12:10、沼田市街で昼飯&給油

今日の行程のハイライトである渋峠は天候と路面状況次第で検討する事に。
ブラックバード乗りはオレが主張する「早く宿へ行く」に対し、「時間はあるから走ろう」と。
しかし、草津をめがけて高度を上げるにつれ、寒さと疲労が堪えたのか「早く宿に行って寝たい」と(笑)

14:30、浅間酒造でトイレ休憩及び今夜の酒を仕入れる。

草津市街も足早に通り過ぎ、白根山へ向けてワィンディングを駆け上がり高度を稼ぐ。

高度が増すにつれ、気温は下がるわ、霧は濃くなるわで先頭を走るオレは疲れた・・・
いつもなら絶景のはずの白根山域や殺生河原も全て霧の中。視界は10mあるかないか。
ひたすら濃霧の中を走り続けていたので、目がおかしくなるかと思った。

気分転換に途中の駐車場で休憩。

白根山
気づくと、雨はいつの間にか雪に。さむっ・・・。
とりあえず、渋峠まで行けそうだったので行く事に。

濃霧の中、ワィンディングをそろそろと走ってると、雪の壁が断続的に現れてきた。
キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
雪の回廊である。

雪の回廊   雪の回廊2
そして、今日のハイライトである渋峠到着!
渋峠
国道最高地点2,172mである。
そして・・・
気温
な・なんとっ!
渋峠の気温はマイナス0.3℃!!
これにはただ笑うしかなかった。
今日の目的である「雪の回廊」及び「渋峠」を堪能したら、後は目もくれず宿に急ぐのみ。
何故か雪も「ちらつく」というレベルでなく、本降りになってきているし・・・。

16:00頃、やっとこさ「万座温泉日進舘」到着!!
万座温泉到着
バイクを停め、チェックイン!
すぐ風呂へ!

いくつかある風呂のうち、先に入ったのは新しくできたばかりの「万天の湯」!
万天の湯
はぁ〜〜
極楽極楽・・・

風呂から上がって部屋から外を見ると・・・
雪
雪が積もり始めてる・・・
明日やばいんじゃ?という危機感が現実になりつつある。

まぁ、全ては明日分かる、って事でオレは5月の雪に歓喜。
18:30、夕飯へ。

実は、今回のツーリングを企画するにあたって、サプライズを用意していたのだ。
1年前に事故ってバイクを廃車にした新婚のUさん。
「車でいいんで来て下さいよ」
「いいよ」
しかし、このことは誰にも伝えず。

夕食会場でテーブルに着こうとすると、3人しかいないのに席が5つ。
「やべっ。何か感づかれたかな?」
と思ったが、二人とも何もつっこんでこなかったので乾杯して飯にありつく。

2人の視線を遮るようにさっと席につく、若いカップル。
板場はご飯のお代わりをするため席を立っていた。
立川さんは飯に夢中。
上野さん達が隣に座った後、オレは笑いをかみ殺せず、
ご飯のお代わりをするふりをして席を立った。

上野さんが立川さんにビールを勧めた。
と、その瞬間「あれ?」と思う立川さん。
オレも板場も席を立っているのに、誰が?
顔を上げた立川さんはそりゃびっくりしましたとさ。

ちなみに板場は上野さんの顔忘れてたみたいで、名前を言うまで気づかなかったみたい(^^;)
ってな訳でサプライズ大成功!

飯後、部屋で酒盛りをしながら久々の再会&上野さんの結婚を祝った。

日本酒1升瓶を空けたところで、露天風呂に行く事に。
この露天風呂はオレの大のお気に入り。

六花
露天風呂に行くにはちと歩くのだが、それにしてもどうだ。
この雪の降りようは。
明日帰れるかどうかなど悩んでもしょうがないので温泉を堪能!

この展望露天風呂「極楽湯」は本当に極楽である。
それを表わすにうってつけな1枚が撮れたので公開しよう。

極楽湯
はぁ〜極楽〜
この5月中旬に、雪見露天風呂なんて贅沢!
しかも自然湧出・かけ流し・にごり湯と三拍子揃った名湯。
極楽湯3
今日1日の疲れも吹っ飛ぶと言っても過言ではない。
雨の中、霧の中、雪の中、標高1800mまで来た甲斐があるってもんだ。
それに上野さんもいるって事で、皆大満足。
唯一残念な事と言えばW650乗りの叔父さんがいない事・・・。
叔父さんがいれば今回のツーリングは完璧だったんだけどな〜
極楽湯2

露天風呂を出た後、連絡通路を通って変えるが、プチ迷子になりつつやっと部屋にたどり着く。

おばけ いたずら
こういうバカな事をしつつ、いい気分のまま布団に入る。

降り積もる雪
部屋から見下ろした真夜中の万座温泉
左は駐車場に停まっている車。右は屋根。
明日、帰れるかな〜〜〜?

5月11日(日)

6時頃目が覚める。
カーテンからちらりと外を覗く。
雪景色 雪景色2
ものの見事な雪景色。
「悪い夢だ・・・」
さっさと布団に戻り、二度寝(笑)

7時過ぎ、起きて大浴場へ。
しんしんと降り積もる雪をみながら温泉に浸かる。

8:00に朝食。
と、フロントになにやら貼り紙が。
「志賀草津道路は雪の為、通行止めとなっております。」
はぁ〜〜〜〜?
あかんわ、これ・・・

朝食後、路面状況を見に板場と軽く散歩へ。
駐車場
出入り口のスロープに積もる雪。
出すことすら出来なさそう・・・
駐車場2
駐車場の雪景色
これって、5月?

万座温泉日進舘
万座温泉日進舘ゲート
オレ達、スキーしに来たんだっけ?

麓までレッカーで下ろすか、電車で帰って来週バイクを取りに来るか、とか
真剣にどうしようか悩み始めた。

とりあえず、チェックアウトの10時までのんびり。
すると気温が上がり始めたのか、雪が雨になったり、屋根に積もった雪が落ち始めたりした。
道路にもあまり雪は積もってなさそうだったので、バイクで帰る事に。

万座温泉

が、1台だけキャブ使用のオレのバイクのエンジンがかからない!
いや、かかるんだがアイドリングが維持できない。
仕方なく、なるべく2,000回転を保ちながら走ることに。
下手に回転を下げるとエンジンがストップする危険性がある中、ゆっくりと出発。

上野夫妻の車に先導されながら万座ハイウェイを下る。
幸い、シャーベット状の路面もなく、麓まで下山。

上野夫妻とは、万座ハイウェイの料金所で別れ、うちらは浅間方面へ。
万座ハイウェイ
鬼押し出し園もトイレ休憩のみでそそくさと去る。
めがね橋
軽井沢から最後のワィンディングに入り、めがね橋で小休止。

13:00ちょい前におぎのやへ。
峠の釜飯で昼飯
峠の釜飯
高速に乗り、上里SAでガス補給し、眠くなりながらも関越を走る。
関越
関越から外環に入る頃には雨も完全に止み、雨具一式をしまう。
このときまでずっと、防寒・防水パンツを履いていたのだが、もう必要ないだろうと思い脱いだ。
そしたら寒いのなんのって。脱がずに履いて帰ればよかった・・・。

外環を降り、家が近づくにつれ太陽が顔を出し始めた。
「今頃かいっ!!」

今までない経験をしたツーリングだったが、皆満足してくれたようでよかったよかった。
次は晴れてくれるといいな。

お疲れ様でした!!


 

 

 


May the adventure be full of wonder and grace!!