トップページ

所有バイク

ツーリングレポート

リンク

GO GO 秋山郷!

08'7/26(土)〜7/27(日)
総走行距離 約490mile/785km

参加車両
CB1000SF, XV1900S, CBR1100XX

 今回は前回の悪天候(しかも雪!)により不完全燃焼気味だったルートを一部組み込む事に。
まずは奥只見湖。そして渋峠。そして懲りずに万座温泉宿泊を企んでいたが、
さすがに面白みがないだろうという事で、候補地をリサーチ開始。
ふと浮かんだのが、秘境「秋山郷」。
細い山道の奥にある、河原で露天風呂が楽しめる、冬季のアクセスは困難、と秘境感たっぷり!
というわけで今回は奥只見経由でGO!GO!AKIYAMAGO!

 

7月26日(土)

4時起床。
恐る恐る窓の外を覗いてみると、ぱっとしない天気。
ネットで那須方面の雨雲情報を見てみると、9時くらいまでは雨。
はぁ〜、とまたしても士気が落ちる。
とりあえず、支度をして立川さんとの待ち合わせ場所へ。

しかし、珍しく立川さんが遅れてきた。
聞くところによると今日のツーリングルートや泊まる場所をネットで調べていて、寝るのが3時になったらしい。
結局1時間も寝てないと・・・。そういう事はもっと前にやって下さい・・・。

板場も集合15分前に起きた、とかメール入ってきた。
彼は彼で、23時くらいまでマージャンだってさ(--;)
とりあえず、予定時刻より15分遅れて出発!
外環から東北に入り、蓮田SAで朝飯食って、西那須野塩原ICまで飛ばす。

CBR1100XX

インターを降り、ガソリンスタンドを探していると雨がぱらついてきました・・・。
なんとかガソリンスタンドに滑り込むと、待っていましたと言わんばかりの大雨。
ガス補給をし、雨具に身を包み萎える士気の中出発。

雨が降る中、ひたすら奥只見湖を目指す。
途中の尾瀬の御池駐車場辺りまでは車も見かけたが、御池を過ぎた辺りから道幅は狭くなり、
センターラインもなくなり、山奥へと入っていくのが実感できた。
と、途中でこのような看板が。
道路をいくつもの沢が横切っており、冠水しているのだ。
奥只見

沢水
最初は水しぶきを上げないよう、そろそろと渡っていたが、
1回や2回ならまだしも、10回以上はこうした箇所があった。
水が引いていても、時たま砂が浮いていたりと油断できない。

九十九折のような険しい山道を越えると、奥只見湖が見えてきた。

奥只見湖
これで晴れていれば文句ないんだけどね・・・

この奥只見湖への道は有数の豪雪地帯であり、冬季閉鎖期間が長い道路である。
また、つい最近まで二輪の通行が禁止されていた所でもある。

この頃には雨も止んでおり、新潟方面には青空も見えた。
魚沼へ抜け、途中の「心亭」で昼飯。
雨具をしまい、注文した料理をほおばる。
ここの料理は結構おいしかった!

けんちんそば
けんちんそば

午後のルートを再確認。本来は峠を通らずにこのまま秋山郷へいくつもりだったが、
時間的にも余裕がありそうなのと、天気も快方に向かっているとのことで魚沼スカイラインを通ることに。

この魚沼スカイラインは南魚沼市と十日町市の境にある尾根伝いの、これまた細い道。
手持ちのガイドブックには、絶景の写真と共に「爽快ワインディングロード」という褒めちぎりの文章が載っていたが、
曇り空のせいでせっかくの眺望が台無し。
ただ、道そのものは面白かった。

魚沼スカイライン
という訳で、写真はあまり撮ってません・・・。

魚沼スカイラインを降り、あとはひたすら秋山郷へ。R117から秋山郷へ通じるR405へ入ると、
道はまたセンターラインなしの細い道に。
バイクならまだしも、車ではちょっと一苦労である。

r405
秋山郷へ通じる道。とにかく細い、曲がりくねった道。

と、秋山郷の看板が。そこには「GO GO AKIYAMAGO」と書いてある。 秋山郷の最奥地の切明温泉まであと一息である。
GO GO AKIYAMAGO

16:00、ついに切明リバーサイドハウスに到着!
切明リバーサイドハウス

思えば、奥只見湖への道、魚沼スカイライン、そして秋山郷の道、とセンターラインがない険しい山道の連続だった。
バイクから荷を降ろし、チェックイン。
なんと今日は週末にも関わらず、オレ達を含め、2組の宿泊客のみ。
そりゃぁ、来るのも一苦労だし。

部屋に入り、一息つくや否や「河原の温泉行こう!」と呼びかけるオレに対し、
「疲れたからTV見てゆっくりしてる」と中々動こうとしない板場。
なんとか引っ張り出し、河原の露天風呂へ。

河原
これが切明温泉が湧き出す河原

切明温泉
早速スコップで露天風呂作り。
要するに、川の近くに熱い温泉が沸いているので、温泉の湯と川の水を引き、ちょうどいい湯加減の露天風呂を作る、という訳だ。

切明温泉
手前は手作り露天風呂、奥はひんやりと冷たい川

風呂は河原の石を積み上げてあり、後方には清流、前方には切立った崖を覆いつくす青々とした緑。
これほど人工物のない温泉はそうそうないだろう。
北海道に行った時に入った屈斜路湖畔の露天風呂や、然別峡鹿の湯も自然を堪能できたが、 オレはこっちのほうが好きだ。
あれほど腰の重かった板場も、最初から乗り気だった立川さん、オレも3人揃って 大自然の中の温泉に癒されたのであった。

川 切明リバーサイドハウス 夕日
左:のぼせたら、水風呂ならぬ川で泳ぐ事もできる!
真ん中:対岸に見えるのは切明リバーサイドハウス
右:河原までは2〜3分位森の中を歩く。

究極の露天風呂を堪能した後は夕飯!
秘境というだけあり、豪勢な食事ではないが、山菜を中心としたヘルシーな食事。
美味しく頂きました。

夕飯

夕飯の後は、地酒「秋山郷」を嗜み、のんびりと。
未定だった明日のルートを決めるが、午後から雨になるとの予報だったので、
朝飯後すぐ出発して、早めに帰ることにした。

日も落ち、真っ暗になった19時過ぎ、館内にある露天風呂へ。
露天風呂 露天風呂
こちらも風情たっぷり。満天の星空を眺めながら、酒を飲みながら至福の時を過ごす。
いやぁ、秋山郷切明温泉最高!

風呂後、一眼レフと三脚を持って星空撮影に。
遠雷で空が瞬いていたが、何枚か撮ってみた。
シャッターを空けている間は、仰向けに寝て星空観察。
立川さんは流れ星をいくつか見たそうな。衛星らしきものも見れた。


ほんとに今日はひと気のない道ばかりを延々と走ってきた。
落石も所々あったし、転落事故多発の看板もあちこちで目にした。
それこそ地震でもあったら崩れそうな道ばかりだった。
宿泊場所も秋山郷の最奥地の切明温泉という事で、
まるで落人伝説の平家にでもなったかのような気分だった。


7月27日(日)

6時起床。
外を覗くと多少の雲はあるものの、青空が広がっている。
露天風呂
露天風呂で眠気を覚まし、7時半朝食、8時半出発。
高架を渡り、志賀高原へと向かう。
切明リバーサイドハウス 奥志賀へ
秋山郷の最奥地である切明温泉から奥志賀へ抜ける雑魚川林道もこれまた険しい山道。
行きかう車やバイクも片手で数えるほどしかいなく、ゆっくりと景色を堪能しながら緑のトンネルを走り抜ける。

雑魚川林道
崖沿いの道を延々と走っていくと、雪渓や、ちょっとした滝などが所々にあった。

雪渓 滝

奥志賀林道へ抜け、トンネルをいくつかくぐると志賀高原。
志賀高原
さすが人気のリゾート地だけあり、観光バスが頻繁に行き来し、バイクや車がもそこらじゅうを走っている。
横手山で小休止後、渋峠へ。
横手山
横手山からの眺望

渋峠へ
爽快感のあまり、ハンドルから手が・・・

渋峠
渋峠からの眺め
5月に訪れたときは雪が降っており、氷点下、しかも霧の中で視界ゼロ

草津方面
草津方面には天気予報どおり、怪しげな雲が・・・

殺生河原
背後には殺生河原

草津〜北軽井沢〜二度上峠〜榛名湖へ。

榛名湖で小休止を取り、渋川伊香保から関越に乗る。
上里で昼飯を取り、帰路へ。

途中で怪しげな車を見かけたので追い抜きざまチラッと見たら案の定覆面。

帰宅
なんとか雨に振られず高速を降りる。

帰宅
板場と別れ、立川さんとも別れ、15時帰宅。

洗車場にバイクを持って行き、汚くなったバイクを洗う。
洗車

家に帰って、シャワーを浴びてのんびりしてたら、雷が鳴り始めたのでびっくりして窓の外を見たら
真っ黒な雲が辺りを覆いつくし、たらいをひっくり返したような大雨に。
早く帰ってきてよかった、と胸をなでおろした。

雨はすぐにやみ、気がつけば燃えるような夕焼け。
黒い雨雲と、遠雷と、赤い夕焼け。
地元で見た、久々にきれいな夕焼けだった。

夕焼け


今回のツーリングも雨に降られてしまったが、その分暑さも幾分か和らいでいたと思うし、温泉も良かったし、
星空も見れたし、またいい思い出になった。
さて、次はどこの温泉に行こうかな・・・。

お疲れ様でした!!


 

 

 


May the adventure be full of wonder and grace!!